ラマダン明け祝う大祭「イード・アル・フィトル」　３０００人超参加　渋谷・東京ジャーミイ　ガザの平和願う(1)★

ラマダン明け祝う大祭「イード・アル・フィトル」　３０００人超参加　渋谷・東京ジャーミイ　ガザの平和願う - 産経ニュース
https://www.sankei.com/article/20240410-NPJ4N4YPMNLTXPM2V7WPOEP33M/

2024/4/10 20:51

　東京都渋谷区のイスラム教のモスク（礼拝所）「東京ジャーミイ」で１０日、ラマダン（断食月）明けを祝う大祭「イード・アル・フィトル」の集団礼拝が行われ、集まったムスリム（イスラム信徒）は聖地メッカの方角に向かって一斉に祈りをささげた。

「イード・アル・フィトル」は、巡礼月に執り行われる「イード・アル・アドハー（犠牲祭）」と並ぶ重要な行事。今年はインドネシアやパキスタン、トルコなどさまざまな国から訪れた３千人以上のムスリムが参加し、施設内には入りきれない人もいたため、午前中３回に分けて行われた。

　特別な日とあって、モスクはきらびやかな衣装をまとったムスリムでにぎわった。礼拝後には、約１カ月にわたる断食を終えて友人らと笑顔で喜びを分かち合う姿が多く見られた。

　横浜市緑区に住んでいるインドネシア人の実習生、ウィディヤさん（２３）は「断食は、小さい頃からやっているので慣れています。家族と離れて悲しいですが、今日は同じイスラムを信じる人たちと会えてとても楽しかったです」とほほえんだ。

「断食はムスリムの義務ですが、食べ物や飲み物を得られない人々の気持ちを分かち合うという目的もあります」と、トルコ出身のイマーム（導師）、アーデム・レヴェントさん（４９）。「今年は、ガザの戦争が終わって人々が自由に、平穏に暮らせることを祈願するよう皆さんに呼びかけました」と話した。