名無し
春の味覚、アサリに異変が起きています。なぜ今、中国産が安いのか、取材しました。
■国産アサリ高騰「庶民の味じゃない」
栄養を蓄えて粒が大きい、今が旬の国産アサリ。
グラツィオーゾ 恵比寿 橋本祐一さん
「国産で大きいものを提供したい」
北海道産アサリを使った、ボンゴレビアンコスパゲッティー。
東京・恵比寿のイタリアンレストラン「グラツィオーゾ」の人気メニューは、一皿実に2400円。
それもそのはず、店のアサリは1粒あたりおよそ100円と仕入れ値が高いというのです。
橋本さん
「店とすると、利益が出にくいパスタ。国産アサリは高級食材になりつつある」
漁獲量が減り、今や高級食材になりつつある国産アサリ。
農水省の統計によれば、中国産に比べ、国産アサリはその2倍から3倍の高値で取引されています。
客
「(Q.国産アサリについて)高いですよ」
「(Q.国産アサリについて)庶民の味ではない、高くて手が出ない」
東京・練馬の「スーパーアキダイ」では、国産アサリの販売は2年前にあきらめ、中国産に切り替えました。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「(Q.中国産のみ販売する理由は)国産アサリの流通量が減少。非常に値段が高い。そもそもアサリは、庶民的な食材だったので、(国産が)そんなに高いのならと、中国産アサリを販売している」
アサリの販売スペースも、以前の半分以下に縮小。
1パック200円台と、国産に比べると安い中国産。なぜ、ここまで安いのでしょうか。
■なぜ激安?鮮度を保つ対策は
横浜市にある、国内外のアサリを扱う専門商社を訪ねました。
アサリ専門商社「三徳」 後藤洋平さん
「中国産の大粒アサリ。(殻の)色目が薄いものが多い。愛知産の味とも違うし、北海道産の味とも違う。だし汁もそれぞれ特徴があって、中国産もおいしい」
中国産アサリが安い最大の理由は、国土が広く大量に漁獲できることに加え、中国での消費が少ないことが上げられるといいます。
ではその鮮度は、どうやって保っているのでしょうか。
後藤さん
「中国産をよい状態で提供するため、蓄養して鮮度回復」
船旅で疲れた中国産のアサリを一時的に日本の浜にまき、元気を回復させる「蓄養」も行われています。
アサリの産地表記を巡っては、2年前、一部業者の不正が発覚。これを機に、国産と表示できるアサリの定義が厳格化され、流通量が減少する結果になりました。これも国産アサリの価格が上がった一因とされています。
この価格差が埋まる気配は今のところなく、国産アサリの高値が続くとみられます。
(「グッド!モーニング」2024年5月1日放送分より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2dbd6957cee37db43d04d497733ef1c2a42d4a7
■国産アサリ高騰「庶民の味じゃない」
栄養を蓄えて粒が大きい、今が旬の国産アサリ。
グラツィオーゾ 恵比寿 橋本祐一さん
「国産で大きいものを提供したい」
北海道産アサリを使った、ボンゴレビアンコスパゲッティー。
東京・恵比寿のイタリアンレストラン「グラツィオーゾ」の人気メニューは、一皿実に2400円。
それもそのはず、店のアサリは1粒あたりおよそ100円と仕入れ値が高いというのです。
橋本さん
「店とすると、利益が出にくいパスタ。国産アサリは高級食材になりつつある」
漁獲量が減り、今や高級食材になりつつある国産アサリ。
農水省の統計によれば、中国産に比べ、国産アサリはその2倍から3倍の高値で取引されています。
客
「(Q.国産アサリについて)高いですよ」
「(Q.国産アサリについて)庶民の味ではない、高くて手が出ない」
東京・練馬の「スーパーアキダイ」では、国産アサリの販売は2年前にあきらめ、中国産に切り替えました。
スーパーアキダイ 秋葉弘道社長
「(Q.中国産のみ販売する理由は)国産アサリの流通量が減少。非常に値段が高い。そもそもアサリは、庶民的な食材だったので、(国産が)そんなに高いのならと、中国産アサリを販売している」
アサリの販売スペースも、以前の半分以下に縮小。
1パック200円台と、国産に比べると安い中国産。なぜ、ここまで安いのでしょうか。
■なぜ激安?鮮度を保つ対策は
横浜市にある、国内外のアサリを扱う専門商社を訪ねました。
アサリ専門商社「三徳」 後藤洋平さん
「中国産の大粒アサリ。(殻の)色目が薄いものが多い。愛知産の味とも違うし、北海道産の味とも違う。だし汁もそれぞれ特徴があって、中国産もおいしい」
中国産アサリが安い最大の理由は、国土が広く大量に漁獲できることに加え、中国での消費が少ないことが上げられるといいます。
ではその鮮度は、どうやって保っているのでしょうか。
後藤さん
「中国産をよい状態で提供するため、蓄養して鮮度回復」
船旅で疲れた中国産のアサリを一時的に日本の浜にまき、元気を回復させる「蓄養」も行われています。
アサリの産地表記を巡っては、2年前、一部業者の不正が発覚。これを機に、国産と表示できるアサリの定義が厳格化され、流通量が減少する結果になりました。これも国産アサリの価格が上がった一因とされています。
この価格差が埋まる気配は今のところなく、国産アサリの高値が続くとみられます。
(「グッド!モーニング」2024年5月1日放送分より)
https://news.yahoo.co.jp/articles/a2dbd6957cee37db43d04d497733ef1c2a42d4a7