★ホーム★■掲示板に戻る■最初のページ最後のページ | | おすすめ順過去ログ書き込み欄へ

死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?(29)

★このタブを閉じてレスアンカー元へ戻る★
直前のページに戻る
3200 :
コツコツさんって知ってる?
24/05/19(日) 18:40 そうだねx1 
中部住みなんやが、ワイの地元のコツコツさんって話知っとるか??
この話はワイが中学生の時の話や
まず、ワイの家は古い木造の家で祖父、祖母、母、兄と暮らしとってたんやがあるルールがあったんや
そのルールっていうのが、
1、トイレの隣の部屋には入らない
2、夜中2時以降から朝7時までは外に出ない
3、寝る前に必ずコツコツさんに祈りを捧げる
この三つや、ちなみにワイの家は山の中で祖母祖父は農家、
母はよろず屋やったで
物心ついた時からこのルールを強制させられてたからコレが普通だと思って違和感なんて感じんかったんや
おまいらも気になると思うコツコツさんについては後で話すで待っといてや
さっきも話したが、ワイが中学生兄が大学生の時の話や
そん時はいつも川に行ってイワナ捕まえて食ってたんやが
ある時兄貴の友達と兄貴とワイで肝試しに行くことになったんや。夜に遊ぶなんてやったことなかったからワイも兄貴も
二つ返事でOKして八月の中旬の夜3時に山の麓の廃屋(その時は秘密基地と呼んでた)に集合することになったんや。
そして肝試しの舞台は、山を下った村の端にあるぶつふつ池(ワイらの間ではぶりぶり池)に行くことにしたんや。
ぶつふつ池は小さいため池なんやがフェンスで囲われていて
遠目でしか池を見ることができないんや。

その池はある一ヶ所だけ穴が空いていてそこから通り抜けられるらしいと兄貴の友達が言うのでそこから入って肝試しすることになったんや
そして肝試し当日
親におやすみと言ってコツコツさんに祈りを捧げ、兄貴と布団に潜ったんや。ウトウトしながらも2時まで耐え抜き家を出た。祖父は自分の部屋でコツコツさんを作っていたから
誰にもバレずに家を出ることができたんや。
家を出るとカエルの鳴き声と夏の蒸し暑い感じが肌に伝わってきて変な気分になったのを覚えてる。
廃屋に行くと兄貴の友達が待っていて「遅いぞー」と言われた。時計を見るとすでに3時半だった。みんなで急いで走り、ぶつふつ池に着いた。そこから兄貴の友達が昼間につけておいた目印に向かっていき、三人そこから池の内部に侵入したんや。
3201 :
コツコツさんって知ってる?
24/05/19(日) 18:42 そうだねx0 
>>3200 池の端をライトで照らしながら歩いた。木の枝や雑草が多く、歩くたびに音が立ってバレないかドキドキしていた。
少し遠い池の方をライトで照らすと、黒いモヤが見えたんや
最初にとおかしいと気づいたのは兄貴やった
あたりは真っ暗でライトで照らしてもゆらゆらとした闇が消えないのだ。幽霊かと思ったが、急に消えたので何か反射したものだろうと思った、、、
だが兄貴たちの方を向くと兄貴の友達が唸っていたのだ
牛の咆哮に人間の声や叫びを混ぜた感じだ。
兄貴と顔を見合わせ、コレはやばいと感じたのでずっと上を向いている兄貴の友達を兄貴と一緒にかついで急いで村に向かった。
兄貴は「ざくとうじゃ、ざくとうがでた、、」と言いながら村へ走っていた。ざくとうとはなんだろうと思いながらも、とにかく唸る兄貴の友達をあやしながら一心不乱に走った
村で一番物知りなじいやの家へ走った。
道中こけて膝を擦りむきながらも走った。涙が止まらなかった。
おじやの家を叩く。すると険しい顔をしたじいやが出てきて
「こりゃすんごいもんをもらってきたな、、」と言った。
兄貴が池の中だからざくとうじゃと騒いでいた。おじやは、
まだわからんからとりあえず神社に行こうと言われて車に乗って神社に向かった。車で走っている時も兄貴の友達は
「ウゥゥゥギッギャキッンンングギャギキヒヒヒヒ」と唸っていた
5分ほどで神社に着き車から出ると、神主が立っていた。
神主は「早く中へ入れ」とワイらを招き入れた。
兄貴の友達は、別室へと連れて行かれワイらは和室へと案内された。神主が味噌汁とおにぎりを持ってきてくれて兄貴と一緒にがっついた。泣きながら。食べ終わると神主がワイらに近づいてきて一発ぶん殴ってきた。死ぬほど痛かった。
その後神主は何故兄貴の友達がああなったかを説明してくれた。
原因はざくとうにあるらしい。漢字で書くと座狗頭と書く。
黒いモヤがかった妖怪だと言っていた。座狗頭は、昔に生まれた妖怪だと言った。
3202 :
コツコツさんって知ってる?
24/05/19(日) 18:43 そうだねx0 
>>3201 座狗頭は江戸時代にこの村に生まれた妖怪だという。
この村の昔の狂った伝統が座狗頭が生まれた理由だという。
その伝統とは3年に一度ある音が鳴ったらそれを合図に村の障害を持った者を池に投げ捨てるというものだった。
その風習が60年ほど続いたある日、池の周りに住む人が次々に精神に異常をきたして最終的に死んでしまう事件が発生した。原因を突き止めるため数代前の神主が力に自信がある村の男数人と池を散策した。すると、別行動をしていた1人の男が急に叫び出した。神主が急いで駆け寄るとその男の周りに黒いモヤがまとわりついているのを見つけた。それが座狗頭だった。神主がすぐに払い結界を張る応急処置をした。
その後柵が作られ池に近づけないようにした。そんないわく付きの池に侵入したのがワイたちってことだった。
そして先ほど話したある音っていうのが「コツコツ」という音だ。この音は地獄の使者が村に訪れた時に出る音で、地獄の使者が来たタイミングで障害者を池に投げ捨てる事で村に不益な障害者を処理し、あの世とこの世を繋ぐ門を作ろうとしていた。門が作れれば他の村への大きな脅しの道具となるからだった。
神主はこの先結界が解けることを恐れ、コツコツという音を目安にして寄ってくるやつを封じる人形である、コツコツさんを作り始めた。作り方は、消毒し乾かした魚の皮に小石を詰めて糸で閉じ、表面を火で炙り酒をかける。その後町の神主に持って行き祈祷して貰えば完成であるということ。
3203 :
コツコツさんって知ってる?
24/05/19(日) 18:44 そうだねx0 
>>3202 そしてワイらは座狗頭から逃れるために、ある部屋に移動させられたんや。そこはワイの家の入っては行けない部屋だったんや。その中にはとんでもない量のコツコツさんがぶち撒かれていて、そこで喋らずに一晩過ごせと言われたんや。
余裕だと思ったが、神主がいなくなった途端いきなりドアがノックされ、開けて、俺だよおーいと兄貴の友達の声で言うんや。けど妙に声のトーンが低かったんや。

いきなり障子を叩いた。あけろ、あけろ、と何回も言い次第に兄貴の友達の声が低いトーンがない声になった。
もうやめてくれと兄貴が叫ぼうとしたところで朝日が差し込んできた。十分後神主がやってきて「よく頑張った。君らの勝ちだ」と言われた。けど兄貴の友達はダメだったようで、庭に喉とはらわたが裂かれた兄貴の友達が居た。神主曰く祓おうとしたが逃げ出し自ら喉と腹を切ったそうだ。
この後は、特に何も起こらなかったが兄貴の友達が死んだことが唯一の心残りだ。
ここまで聞いてくれた人ありがとう。後日談とかはないけどこんなもんや。釣りやと思ってくれても構わんで。
けど無闇に禁忌に踏み入っては行けないことを学んだのは確かだ、、、。
3208 :
名無し
24/05/19(日) 19:01 そうだねx0 
>>3202
コツコツさんの人形うp
3209 :
コツコツさんって知ってる?
24/05/19(日) 19:07 そうだねx0 
>>3208 昔の話やから無いわすまんな
29コメント

★ホーム★■掲示板に戻る■最初のページ最後のページ


名前:
E-mail and/or Profile Pic direct URL:
Comment*:

Image:

■ ヘッドライン